2011年04月18日

ボランティア現地の様子


ボランティア3日目の朝、初めて周囲の散歩にでかけました
診療所の近くに避難所の小学校があります
小学校の周囲もやはり高台のため、、見た目には、被害の様子はありません
小学校の校庭の奥へ進むと、
体育館があり、
避難者の方たちが生活する様子が垣間見えました

4日目の朝の散歩は海辺へ出かけました
こちらは高台の一角とは別の世界です
道は津波でえぐられ、
アスファルトが流されています
えぐられた道は海の一部になっていました
周囲には瓦礫の山、やま、ヤマです
外壁だけが残った家
流されたらしい家の屋根だけが地面に横たわっていたり
流された家が、流れなかった家にぶつかってとどまっている様子
すっかり流された家に残ったトイレ便座とタイル張りの浴槽がぽつんと残っていたり

そこにあっただろう生活の様子を想像することができないほどの
様々な惨状がそこに横たわっています

海岸百選に選ばれた砂浜は、流れた瓦礫で覆われ、
その中には焼け焦げた材木片も少なくありませんでした
海辺の松の防風林には無残にもぎ取られるかのような跡がいくつもありました

津波の爪痕を目の当たりにし
おさめようのない気持ちが湧いてきました
それは怒りというような激しいものではなく
自然という、
美しいのにその底にはかり知れないおそれを秘めた存在への
無力感のようなものだったのかもしれません


ボランティア現地の様子

ボランティア現地の様子



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Posted by 森のおばちゃま at 07:20│Comments(3)地震から
この記事へのコメント
森のおばちゃま
お帰りなさい。
うまく言葉が見つかりません。
ブログ、拝読しております。
Posted by ことのは at 2011年04月18日 07:38
> 美しいのにその底にはかり知れないおそれを秘めた存在

深い言葉ですね。

人間はもう少し、自然に敬意を払って生きなければいけないのかもしれませんね。
Posted by 唐沢FP唐沢FP at 2011年04月18日 09:13
ことのはさん、唐沢FPさん、こんにちは。
土曜日に帰宅して、今日から日常が始まりました。
ボランティアの経験は、これから少しずつ消化されて私の中に何かを芽吹かせてくれるように思います。

テレビの映像に見るような光景が目の前にあっても被災者の皆さんと思いを共有できるはずもなく、自分が小さく見え、無力にも見えました。それでも自分にできることをする、それ以外にありませんでした。
誕生日を被災地で過ごせたこと、僅かでも誰かの役に立てたことを喜びます。今回の経験がこれから自分自身を見つめるよい起点になったに違いありません。

見たものを報告することはできますが、感じたものを文字にすることはむずかしいです。また、その時の思いが言葉にできるようなものでないことも確かです。

少しずつ整理をしながら、書きたいと思います。
Posted by 森のおばちゃま森のおばちゃま at 2011年04月18日 14:14
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