停電から

森のおばちゃま

2011年05月04日 13:26

イギリスで住んでいた家の一つで
よく停電を経験しました

この家があったのは
町はずれの住宅街
どれもこれも大きな立派な家が立ち並ぶ一角でした
当時の我が家もご多分に漏れず
林に囲まれた立派な家でした

イギリスでは多くの地域で
伝染が地下に埋められていますので
大風が吹いて停電になるということは
ほとんどありません
しかし、当時住んでいたこの地域では
大風が吹くとよく停電になっていました
ということは、きっとあのあたりは
電柱で電気が送られていたのでしょうね

はじめて停電になった時
何故か新鮮な気がしました
それとともに昔を思い出しました
大きな雷と雨の後に
暗闇がやってくる
そんなことを子どものころにはよく経験したものでした

イギリスでの停電は
便利になって経験することの少なかった停電を
子どもたちが経験することを
嬉しく思いました
というのも、もちろん
便利さを当たり前に享受している私たちは
ついそのありがたさを忘れてしまうからです
停電で電気に感謝する気持ちももてるかな、と

身の回りにあるたくさんの便利なもの
それを当たり前に使う私たち
あるのが当たり前の時代に育たなかったからでしょうか
あるのが当たり前だとは思ってほしくないという思いがあります

ひとつひとつへの感謝を忘れないで暮らしたいと思います
子どもたちにはぜひ伝えたいことです
もちろん、マンメイドのものだけでなく
自然の尊大な力にも感謝を持っていたいです
今回のような自然災害という負の力もありますが
太陽、空気、水、草木、どれをとっても
人類の生活は成り立たないのですから

今回の震災は多くの人々から日常を奪い取りました
当たり前のようにそこにあった日常を

今回の震災は、私たちのとって
大きな試練となるのだろうと思います
それは、被災された方たちにとってだけでなく
それを支える人たちにとってもです

電気の供給については
計画停電という方法がとられました
夏に向けて、さまざまなところで節電の検討がされています
東電の福島第1・第2原発がなくても
日本の人々は今年の夏をきっと問題なく乗り切るのではないかと
予想しています

使いすぎる冷房により、外気温が上昇し
それによりさらに冷房が必要になる
というような悪循環を今まではくりかえしていたのではないか
という単純な疑問がありました

今年の夏は、
震災があったからこその
日本をあげての社会実験がなされるのだろうと
その行方を見守りたいと思います






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